虫歯の診断
第1段階:C0
歯の表面(エナメル質)の内部に脱灰(虫歯の始まり)の初期である白斑が生じ、肉眼的には虫歯の穴が認められない状態をいいます。再石灰化(脱灰が治ること)により正常に復する可能性がある状態です。
第2段階:C1
虫歯がエナメル質内に留まっていますが、再石灰化は期待できない状態です。エナメル質には神経が来ていないので、自覚症状はなく、なかなか虫歯の存在に気がつきません。
第3段階:C2
エナメル質の内側は象牙質という構造です。この部分は神経とつながっているので、この部分まで虫歯が進むと種々の自覚症状として、冷水や甘いものにしみたり、強く噛むと痛むこともあります。象牙質はエナメル質よりもはるかに軟らかいので、虫歯は急速に進行します。
第4段階:C3
虫歯が象牙質の深層に達しています。熱いものがしみたり、睡眠中にひどく痛んだりと、明らかに神経に炎症が起きている状態なので、神経を取る必要があります。この状態になっても我慢強く、鎮痛剤の連用などで乗り切ると、痛まなくなる事がありますが、それは治ったのではなく、神経が死んでしまい痛みを感じなくなったことを意味します。
第5段階:C4
歯の崩壊がさらに進み、ほとんど根だけ残った状態になり、この段階までくると抜歯しか方法がないことが多く、運良く残せたとしても、数か月~数年後には折れたり、割れたりして抜歯に至ることが多くなります。
これらが全ての虫歯に常に100%あてはまると言う事ではなく、個人差等もあります事をご了承下さい。虫歯が象牙質の深層に達した場合、歯の神経を取る治療が必要となります。この時、重要になってくるのが歯の根の治療(根管治療)です。できるだけ歯を残す治療。その為に、あらゆる方策を講じる当院の治療方針には、多くの患者さんから称賛のお声を頂いています。